福森道華 Michika Fukumori Jazz ピアニスト ニューヨーク

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福森道華 Michika Fukumori Jazz ピアニスト ニューヨーク便り

2006年12月ニューヨーク便り

うそみたいに暖かいNY!
ここのところ12月だというのに
エルニーニョ現象の影響をもろに受け、
暖房なしの日があったりする、なんともびっくりな日々が続いています。
(大体いつもの10月並みくらいの気温!)
一体地球はどうなってしまうのでしょう。。。
みなさんお元気ですか。
こんな奇妙な気候のNYより今年最後の便りです。

12月の最初の日曜日に
LANCE HAYWARD SHINGERSというジャズコーラスグループの
クリスマスコンサートの伴奏をトリオで務めました。
なぜかはじめてなのにとても懐かしく、楽しい一時だったのですが、
なぜなつかしかったというと。。。。

思い返せばウン17年ほど昔、まだ大学生だった頃
秋の学園祭出演目的に、マンハッタン トランスファー風のジャズコーラスグループ
を友人同士で結成し、私はアレンジとピアノを担当したのでした。
当時、’ジャズとはなんぞや’ということは余りよく分かっていなかったのですが
すっかりその’かっこいい不協和音’のする音楽にはまってしまい、
そのMANHATTAN TRANSFERにはじまり、NEW YORK VOICES,
THE RITZ, T.F.S.,THE SINGERS UNLIMITED等CDを買い求め、
更に東京に引っ越してからは、来日するグループがあれば
ブルーノートやオーチャードホールなどにも足を運び、
実物の100倍のすごさに感動したものでした。

それからしばらくはジャズコーラスのサウンドから
遠ざかっていたのですが。。。。。。
2,3年前、リンカーンセンターにキューン先生のトリオが
SHILA JORDANと一緒に出演するので出掛けたところ、
同じテーブルにキューン先生の親友、歌手のキャロル達と座りました。
キャロルの連れは小柄な美人。
キャロルが、”ミチカ、私の友人のサラよ”と紹介してくれました。
うーん、初対面のはずなのに、どこかで会ったことがあるような気がするのは
なぜだろう。。。、と、考えていたところ、キャロルが、
”そういえば、サラは日本に行ったことが何度もあるのよね。
ニューヨーク ヴォイセス時代?”
”そうね。ブルーノート公演は本当に楽しかったわ。今でも日本は大好きよ~。”
と、サラ。
私は思わず絶句。
その15年程前、ニューヨーク ヴォイセスが
デビューアルバムを出し(車かなにかのCMでも流れて、結構話題にもなった。)
私もそのアルバムにすっかりほれこんで聴き込み、
そのブルーノート公演にも前列の方に陣取って
今、目の前にいるサラ様の歌に聴き惚れたのでした。
こんなところで、自分の憧れの人に会えるなんて、さすがNY!!
その夢中になったCDを日本に置いてきてしまったことを後悔した次第です。。
(ちなみに、サラは現在はニューヨーク ヴォイセスは引退していて
CMなどスタジオ中心のお仕事をされているようです。)
こんなことがあるから、NYがますます好きになってしまうのです。、

今年も一年このHPを愛読してくださってどうもありがとうございました。
来る新しい年も皆様にとって素晴らしい一年になりますように!
来年も宜しくお願いいたします!

=福森道華=

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2006年11月ニューヨーク便り

晩秋にしては暖かすぎるNYに戻ってきて早や10日余り。。。
日本のライブに足を運んでくださった皆様
どうも有り難うございました。
今回は演奏曲目も来てくださった皆さんに
近かったようで、’親しみ易くて聞きやすかった’
とのお声を沢山頂きました。
NHKさんのドラマの影響もあり
よりジャズを身近に感じて頂けたことが
今回の大きな収穫となりました。
これからもひたすら’音’を追究して高めていきたいと思っております。
皆様これからも宜しくお願い致します!

今回NYに戻ってすぐ、メアリー(シンガー)のショーケースが迫っていたので
その練習や打ち合わせに走り回っていたのですが、なんと
今回いつもお世話になっていた開場(”箱”ともいう)の
DANNY'S DAYLIGHT SKYROOMが
来月をもって閉店することになり、11/15がダニーズでの
メアリーとのラストショーになってしまいました。

思えばダニーズを初めて訪れたのは
ブロッサム・ディアリーのショーでした。
思い返すと、7,8年前。
以来毎年、ブロッサムがダニーズを’箱’として
定期的にショーを持っていたので
城さんの来日時には毎年欠かさず拝聴していたわけです。

そんな’あこがれの’ ダニーズでいつしか自分も
ブロッサム様と同じピアノを弾くようになって
早3.4年。
数あるNYのキャバレイの’箱’でも
一番ちゃんとしていて(この表現は微妙ですが、でも本当。ちゃんとしてない店多し
!)
小ぎれいでピアノもほぼチューニングされていて(これも微妙な表現!)
照明もやりすぎることなく(ヒドイ’箱’では、突然真っ暗になったり
赤いライトが譜面を直に当たってなにも読めなかったこともあり)
そんなこんなで、メアリーも私も一番お気に入りの場所だっただけに
今回の閉店の知らせはとても残念でなりません。

ちなみにこのお店レストランも併設されていたのですが
料理はなんとタイとイタリアンの両刀使い!
何度も城さんにごちそうしていただきましたが
タイ料理の”パッタイ”はけっこういけました。

次のオーナーがキャバレイを引き継いで再オープンをしてくれることを
祈りつつ、お世話になったダニーズにお礼の気持ちを込めて
メアリーとのショーを演奏してきました。

=福森道華=

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2006年10月ニューヨーク便り

いつもよりやや暖かめの10月を迎えましたが
そろそろ秋本番、夜の冷え込みが厳しくなってきたNY。
日本への帰国も迫り、今年は6年ぶりに
秋の味覚(できれば松茸希望!?)を楽しめるかと思えば
む、胸が高鳴りすぎます。
食い意地が張りすぎて困る今日この頃
NYから10月の便りです。

今回の帰国にあたり、いろんな方から
同じ曲のリクエストを頂きました。
"ON THE SUNNY SIDE OF THE STRRT-陽の当たる表通りで”。
今年のNHKの朝のドラマの中で使われていたそうで、
ジャズを演奏する女の人が主人公だと、皆さんから教えて頂き、
今、練習を重ねております。
実はこの曲、こちらでは演奏したことがなかったのですが
日本ではもう何百回、何千回と数え切れないくらい演奏しました。
ある時はバンド演奏で、ある時はシンガーの伴奏で、
当時は深い意味も考えず弾いていたのですが(問題発言!)、
こうして改めて採り上げて、歌詞も読んで理解し(本当か?)
深く掘り下げてみると、いい曲なんですね。
昨日もライブで演奏してみましたが
お客さん(3日続きの祝日で観光客が多かった)も大喜び、
推定80歳以上の現役ドラマー、ミスター・カリルも
満面の笑みでスウィング、スウィング。
この調子で日本でも演奏できればいいなあと
思っています。

このように最近は日本でいた頃何回も弾いていて、
でも実は全然分かっていなかった曲、(実はそれが殆どだったりして
ーー2,300曲以上はあるーーーその事実に愕然としている。反省。)
をもう一度掘り下げる作業に取り組んでいます。
ジャズを弾くようになって15年。ごく一部のことしか分かってない自分に
ジャズの生まれたアメリカで毎日教えてもらう日々が続いています。
日々の反省が少しの前進に繋がっていることを信じたいです。

今回の帰国では、10月29日一夜限り、ライブをする運びとなりました。
1人でも多くの皆さんに足を運んで頂ければ幸いです。
それでは”フレンチ・クゥオーター・ラブ”でお会いしましょう!!!!

=福森道華=

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2006年9月ニューヨーク便り

NYはいきなり秋になってしまいました。
’いきなり’というのはNYの得意技なのですが、
それにしても今年の夏は短すぎました。。
一時の猛暑が過ぎたと思ったら、もう空は遠くなってしまい
爽やかな秋晴れになってしまっていたのでした。
タンスの夏物をいつ引っ込めようか悩める今日この頃です。
というのも油断した頃にもう一度夏の様な気候がぶり返すのです。。
皆さんお元気ですか。
鰯雲が爽やかなNYから9月の便りです。

8月の終わりの週にVILALAGE VANGUARDに
GERI ALLEN TRIOを聴きに行ってきました。
思えば、ジェリ先生を初めてナマで聴いたのは
8年前初めてNYに訪れた時、確かチャールス・ロイド カルテットで
ニッティング・ファクトリー出演していた時でした。オール・スタンディングで
2-3時間ぶっ続けで立ちっぱなしだったのにも関わらず、足腰の痛さを
感じるヒマもないほどものずごい熱演。特にピアノが頭に突き刺さるような
もの凄いグルーヴだったので人だかりの中、背伸びして覗いてみると、
なんと小さな女の人ではありませんか!なんともビックリ。
後で調べてみて、その人が、かのジェリ・アレンだと知りました。

それから3年後、通っていた学校のアンサンブルクラスの教官が、ロン・カーター
教授が退任するにあたり代わることになりました。その次の教授というのが
なんとジェリ先生だったのです。何という、ラッキー!!!
ジェリ先生は近くで会ってみるとすごい、美人でファッショナブルで
ものすごく知的な薫りがする人でした。
確かクラスは、毎週1曲採り上げて、生徒全員が各自アレンジをしてきて、それを
演奏しながらジェリ先生からコメント、指導を受けるというスタイルだったのですが
とにかくリズムに厳しかった!常にドラムの生徒の横に立って、
”大地から伝わるリズムを感じよ”みたいなことをおっしゃっていたような。。
私はといえば、英語の聴き取りに必死でピアノがおろそかになっていると、
”Michika!,attitude, attitude!”と、ジェリ先生。
隣にやってきて、私の鍵盤をふにゃふにゃ這い回る手をみて、
”ちょっと代わって頂戴”と言って、お手本を見せてくれるわけですが
1音目からいきなりジェリ・アレン・ワールドなのです。いきなり’ガッツーン’と
くるわけです。あのそんなに大きくない手から一体どのようにしたら、あのゴッツイ
シャープな音がでるのか、瞬きするまもなく凝視し続けた私でした。

そんなこんなで極至近で洗礼も受けて、ますますジェリ先生にはまった私は、同じく
ジェリ先生の大ファンのヴォーカルの植村美芳子さんと共に、足繁くジェリ先生の
ライブに通いました。特にジェリ・アレン・マニアの美芳子さんがどこからか
マニアなライブの情報を仕入れてきて、
”道華ちゃん、こんどは’tonic’で演るらしいよ””明日はjazz gallery"らしいよ”
と連絡をくれるので二人ではりきって聴きに行くのです。
特に、自分のコンセプトを理解しているメンバーと一緒に演奏しているときの
ジェリ先生は最高!聴いている私達も、頭が縛り出されるようなキリキリした快感、
感動に襲われます。(なぜ、頭がキリキリするのかはわからないけど本当にキリキリ
する。)オラー、オラー、オラーッという感じなのです。(どんなかんじやねん。)
題して’ますらおぶり=男前サウンド’美芳子さんと、命名しました。

先日のヴァンガードももれなく、ますらおぶりサウンド全開でかっこよかったジェリ
先生。次回聴けるのは、NYでは来年2月のカーネギー・ホールで、今から心待ちに
しています。

ところで、10月下旬に日本にちょこっと帰国することになりました。今回は地元
(伊賀上野)近辺でライブを行う予定で、近々このHPでスケジュールを発表する
予定です。今から皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
このHPをのぞいて下さっている皆さんもご近所でしたら(笑)、もちろん遠方の
皆様方も(!)是非是非足を運んでくださいね。

=福森道華=

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2006年8月ニューヨーク便り

ニューヨークはこの夏、どうも最高気温を更新したとかなんとか。。。
ついでにその暑さに伴い(電力の供給限度を超えたのも一つの原因らしい)停電日数
も記録を更新したらしい。。。世界を代表する大都会のはずだが、不可解なことも
多すぎるNY。まあ、そんなところもNYの醍醐味かも、かも!?
みなさん暑中お見舞い申し上げます。亜熱帯と化したNYより8月便りです。

イヤァー、また得しちゃったな、この夏。すでにこの8月初旬で
DIANNE REEVES(VO)GROUP、LOU DONALDSON(AS)QUARTET,CYRUS CHESTNUT TRIO+
ARTURO O'FARRILL TRIO+ JONIOR MANCE TRIOをフリーコンサートで聴いちゃいました。
つまり、全部’ただ’だったのですよ。
イントロ(上記)の部分で、ついついNYのことをぐちってしまいましたが、
取り消します!こんな素晴らしいコンサートが気軽に聴けるなんて、
もうほんと素敵な街、NYよ!!まだまだこれからも夏の終わりまで
コンサートが目白押し。
例えば、、、8/26,27"CHARLIE PARKER JAZZ FESTIVAL",
同じく8/27SONNY ROLLINS(TS)AT LINCORN CENTERなど、延々と大御所の
フリーコンサートが続いていますので、皆さ~ん、間に合う方は、是非是非
足を運ぼうではありませんか!!

。。。と、はりきって声を張り上げている場合ではなかった。
今月は、そうそう、私のライブ模様について語るはずだったのでした、が。。

私がこのところよくお世話になっている(演奏している)のが
ヴォーカリストの皆さんです。日本でも、ヴォーカリストの皆さんに
育てて頂いたと言っていいほど、よく伴奏させて頂き、
いわゆる超が付く’歌伴’好きなピアニスト
に成長致しました(自分で言ってしまってスイマセン)。
アメリカでも有り難いことに歌手の皆さんに雇われることが多いわけですが、しかし、
用途、それぞれの歌手の皆さんの特性に合わせてレパートリーも奥深く、
コアなジャズのナンバーはまだしも、ジャズ以外のジャンルの曲、ラテン
(おもに中南米)R&B、ポップス、ゴスペル、ブロードウェイなど
人種の数だけ音楽があるぞと、曲を覚えて自分のものにしていくのも毎回必死です。
また、こちらの歌手の皆さんは譜面をもってこないことも多く、たいていは
歌う直前に’ホニャララ(曲名)をB(キー(調名))で’と言った調子。
’エー、そんな曲知らんで’もしくは’エー、そんな曲知っててもそのキーでは
いきなり弾けへんで。’と、思っても後の祭り。カウントがはじまって、
ベースとドラムがもうイントロを弾き始めている。
こうなったら’うっ、もう後には引けぬ。’と、腹をくくってみんなに付いていく
のみです。そんなこんなで、度胸だけはついて心臓も剛毛が増殖中。
でも、どこか小心者の私は、歌手の皆さんからこっそりソングリストをもらって帰り
こっそり陰練、専用チャート作りに日々励んだりしています。
しかし、NYのレストランやライブハウスは薄暗いところが多く、せっかく
夜なべして作ったチャートも、暗すぎで解読不可能のことも多しで、結局またもや
曲を暗譜するべく陰練にはげむ毎日です。
しかしながら良いリズムセクションとヴォーカリストと一緒に演奏できるのは本当
に素晴らしい体験で、’NY最高ー!!’な瞬間でもあります。これらの瞬間を
もっともっと長引かせていたいが為に、もっともっと経験したいが故に
NY生活を長引かせているような気がします。

あれ。ライブ模様といっておきながら、またもや話がそれてしまったような。。
来月こそは、目標達成、成るか??。
皆さん、お楽しみに~?!?!

=福森道華=

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2006年7月ニューヨーク便り

なんだか、NYは毎日肌寒く雨が降り続き、梅雨のような状態です。
皆さんお元気ですか。こんな天気にも関わらず、このところ、素晴らしいライブを聴
く機会に恵まれて、幸せな気分が続いています。(かなり脳天気。)

とりあえず、それらを列挙してみますと、JVCJAZZ FESTIVALでの
HOUSTON PERSON GROUPと、NYはんなりシスターズの姉、ジャズピアニストの愛川由
香さん(詳しくは由香さんのHPを見てね。)に招待して頂いた、秋吉敏子さんの渡
米50周年記念リサイタル。大先輩がさらに前を向いて歩き続けている姿に感動しま
した。そして、この時期恒例で城さんが来米されて、またまたお世話になり、DIZZY
GILLEPIE ALL STAR BIG BAND(ほんとに、スライド・ハンプトンが棒を振り、ジミー・
ヒースがジェームス・ムーディーの80歳の誕生日を祝って作った曲を演奏し、ロイ・
ハーグローブが吠えまくっていました。豪華すぎ。)、BLOSSOM DEARIE
(これまた恒例中の恒例。今年で6.7年連続でDANNY'Sに聞きに行ったことになりま
す。)、珍しいジャズアコーディオン奏者RICHARD GALLIANO(from フランス)と強
力リズムセクション、GREOGEMURAZ,AL FOSTERのトリオ、などを連日みんなで鑑賞
しました。特に、このアコーディオントリオの演奏は、予想、期待以上に素晴らしく、
アコーディオンという楽器の素晴らしさ、可能性を知りました。また、NYにいなが
らパリの街角のカフェの雰囲気も満喫。いやー、ガリアーノさん素晴らしい。また、
聴いてみたいです。

ところで、今月はライブ巡りの感想ではなく、確か、私自身のライブ模様をお話する
ことになっていたのでは。。。。と、今、はたと気付いた次第です。まあ、これだけ
超一流の人達の演奏を沢山聴いて、さぞ勉強になり、実力もアップしたことだろう、
そう思いたい、そうあって欲しいと切に願うわけですが、現実というものはそう甘い
訳はなく、自分の演奏の最中は、’あちゃー’、’ひょえー’、’あ~、あ~、あ~’
(いずれも落胆の声)の連続なのであります。耳は肥えても、腕は冴えないの典型的
パターンですね。さて、この耳の記憶と指の技術の差を埋める作業が練習なのですが、
これまた、上手くいきません。自分的には全総力をつくした練習の成果をキューン
先生のレッスンに持ち込む訳ですが、還ってくるコメントは’君ねえ、どれだけ長い
こと僕のピアノ聴いてるの~。この歴然とした、君と僕との差がわからない耳っつう
のはねえ~、なんてゆうかな~、言いようがないな~。’な、訳です。
とほほ、耳さえも育ってなかったのね。しかし、打たれ強いことだけが唯一の取り柄
である私は、今日も我が道を行く!(では、なかった)黙々と練習に打ち込むの
でした。しかし、またまたこういうときには憑いていないもので、課題曲の模範例で
あるコルトレーンのソロをコピーしながら弾いていたら、あまりに’B(シ)’の音
が連続して出てきたもので、来る日も来る日も’B、B、B、B、BBBB~’の
連続に、私の愛しきおんぼろピアノはあっけなく音を上げ、’B’の音が鳴らなく
なってしまいました。悲惨。でも、打たれ強いところだけが、私の取り柄。なんと、
さっそく自力で応急処置をして、見事?!に’B’音を回復させて、練習続行。執念
というのは、恐ろしいですね。そしていまだに、応急処置すなわちスぺアタイヤのま
まで、無理矢理使い回しております。ごめんね、ピアノよ。

ところで、確か、今月は私自身のライブ模様をお届けする予定になっていたはずでし
たが、またもや、その話題に辿り着かずして来月に先送りすることになりそうです。
しかし、どうも今月もキューン先生の黄金トリオ(RON CARTER, AL FOSTER)のライブ
録音、バードランド4日間のライブが待っており、又、来月もライブレポートになり
そうな。。。来月をお楽しみに!

=福森道華=

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2006年6月ニューヨーク便り

 皆さんお元気ですか。ここのところNYは天候が不安定で、今日は”外出控え勧告”
がでるくらいの夕立に見舞われました。おかげで地下鉄も運行停止になった路線が続
出!いい加減、災害に強い地下鉄にシステムが増強されるよう(東京の’二宮金次郎’
のような、アメニモマケズ、カゼニモマケズの京王線のように?!)予算を組んで欲
しい、今日この頃のNYであります。

さてさて、先月号の予告通り?!今回の話題は’世にも豪華なピアノ発表会(ジャ
ズ編)@カーネギーホール’です。この発表会のことは、5月便りでお話ししたトゥー
ツー・シールマンスを聴きに言った際、チラシで知り、速攻でチケットを購入したの
ですが、その速攻の理由は6人ピアニストがいるうち、”FRED HERSH と BARRY
HARRIS"の名を見つけたからです。”このコンサートの主旨はよく分からないけど、
まあこの二人を聴けるなら、買っておけ!”のノリだったのですが。。

当日、会場ーーカーネギーホールの中でも比較的小さなリサイタルなどに利用され
ているWEILL RECITAL HALLーーに入ってみると、落ち着いた気品のあるホールはアッ
トホームな感じが漂っている。(観客同士が妙に親しげ。)何故か、日本人2人組の
私達は浮いた感じ。ステージでは6人のうち、若い人達から演奏が始まって、もちろ
んこの日は、ジャズのソロピアノを聞きに来た訳ですが、なんというか、ジャズピア
ノには違いがないのですが、何かが、物足りない感じ。しかも出演者達が揃って、同
じ名前の人達に感謝している。ここまできて、ようやく、パンフレットを良く読んで
みると、この日のコンサートは、SOFIA ROSOFF先生に師事している、6人のジャズピ
アニストの発表会のようなものであることが、判明したのです。
ま、そんな疑問も解けた後で、私にとって、真打ちの1人であるFRED HERSHが登場!
一曲目に’MOON AND SAND'を演奏したのですが、この一曲を聴けただけで、「今日は
有り難う、来て良かった」と、思えるほど隅々まで心の行き届いた素晴らしい演奏で
した。こちらの学校に通っていたときに、彼のマスタークラス(特別講座)が何回か
あり、そこで彼の演奏や提言に惹かれて(日本でCDで聴いていた頃は、さほど熱狂
していなかった。すいません)時々ライブに足を運んでいます。フレッドのピアノの
音は、クラッシックのホールでも文句の付けようが無いくらい細部のパートまで澄み、
響き渡っていました。ジャズクラブのマイクを通して聴く音とはまた違い、ジャズソ
ロピアノを贅沢な環境で堪能させて頂きました。
最後に登場したのが、大御所、BARRY HARRIS。お茶目なバリーは良く喋り、さなが
ら1人漫談のごとくステージを進行。ソフィア先生の写真をピアノの上に飾りつつ、
自分自身は50歳過ぎから、ソフィア先生にピアノ(多分、この場合クラッシックピ
アノ)を習い始めて早20ウン年、みたいなことを語っていました。そう言えば、5
年位前、バリーのかの有名なワークショップに行ったとき、バリーのピアノを目の前
で聴いて、あまりの優しく澄んだ、慈しむような音に感激した憶えがあります。でも
その音は、50歳過ぎてからも更に研鑽を積むその柔軟性、もちろん人柄もひっくる
めての音だったのだなと再確認した次第です。バリーのソロピアノの’JUST ONE OF
THOSE THINGS'は忘れられない演奏となりました。とても、心のこもった暖かい、し
かし、うねるような強力なスウィングの効いた1曲でした。幸せ。
アンコールは(発表会のアンコールとは奇妙ですが、やはりバリーの演奏の後
はそういう雰囲気になってしまった)、フレッドとバリーの連弾でした。お互い
スタイルと音色に確固たる特徴ーーまさに両氏ともONE AND ONLYーーがあるので、興
味深い演奏でした。本当に世にも豪華なピアノ発表会を体験しました。

 そういえばここのところ、有名所のライブ&コンサートリポートが続き、’いった
い、私(福森道華)の活動はどうなってんねん!?”(FROM関西地方)という、お声
を頂きまししたので、来月くらいは何か自分のライブリポートが書ければ良いな、と
思っています。皆さん、お楽しみに~!

=福森道華=

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2006年5月ニューヨーク便り

 昨日(4/29)はNYの郊外では雪が降りました。でも、日中20度を超える日
もあったりして、温度差激しすぎ。毎日の天気予報チェックはニューヨーカーには欠
かせません。私は早々にタンスの衣替えをしてしまって、少々後悔しています。。
みなさん、お元気ですか。今月は、このところカーネギーホールに続けて行ったので
その話題をお送りします。

 カーネギーホールといえば、世界に名を馳せる’クラッシック音楽の殿堂’。
今までにも何回かカーネギーホールに行ったことはありますが、私の場合、目的は
もちろんいつも’ジャズ’。ここアメリカ(特にNY)ではジャズはアメリカで生ま
れた芸術としてとても人々は誇りに思いそして敬愛されています。そんな訳でカーネ
ギー=ジャズという図式も珍しくないのです。
今回の目的は”A CELEBRATION OF TOOTS THIELEMANS"。今年84歳になる、
ハーモニカ奏者トゥーツ・シールマンスを豪華ゲストを迎えて囲む会、といった
かんじでしょうか。トゥッチー(勝手にニックネームを名付け!?)の大ファンで
ある私は兎にも角にも万難を排してチケットを購入しました。
トゥーツ・シールマンスと言えば、’セサミ・ストリート’のテーマ曲の作曲者とし
て一般的には知られていますが(もちろんその演奏も担当!)ジャズ界ではもちろん
ジャズハーモニカの超第一人者、というより,もう後にも先にもこの人以外にありえ
ない。。。私的には、スティービー・ワンダーとトゥッチーが世界2大ハーモニカ
奏者、生まれてきてくれて本当にありがとう!!な存在です。
で、当日の豪華なゲストは、HERVIE HANNCOCK, IVAN LINS(!!),PAQUITO D'RIVERA,
ELIANE ELIAS,JOE LOVANO,OSCAR CASTRO-NEVASといった、ほんとうにゴージャスな顔
ぶれ。最末席(4階席ーステージの人が米粒大の大きさにみえる)の18ドルでは申
し訳ないような。。ま、それは良いとしまして、肝心の演奏は、トゥッチーを囲んで
ゲストが入れ替わり立ち替わり演奏を繰り広げる形で繰り広げられました。おおまか
なコンセプトとしては、1部はジャズハンコックやジョー・ロバーノ、パキート達
が出演してジャズチューンを演奏しました。個人的に一番感動したのは、トゥッチー
作曲の’FOR MY LADY'(CD版ではシャーリー・ホーンと共演しているものがお勧め!)
が生で聴けたこと。特に’長年連れ添ってくれた妻にこの曲を捧げます’とトゥッチー
自身が客席最上列に座っている奥さんにアナウンスして演奏を始めたので、本当にそ
の気持ちが4階席の私にも伝わってきてホロリとしました。でもハンコックはちょっ
と余計だったかも。。私としては、長年のトゥッチーの共演者で当日ディレクターを
やっていた、ヶニー・ワーナーが全部ピアノを弾いてくれれば良かったのに。。また
はヶニーとトゥッチーのデュオで十分だったよなー。。というような、不満がのこり
ました(最末席ながらなんですが。。)
2部は心待ちにしていた、ブラジルミュージック編。イヴァン様がイリアーヌ様が
私のアイドルが次々と登場して、かのCD”ブラジリアンプロジェクト”を彷彿させ
る熱演を!と期待していましたが、かのイヴァン様は体調を壊して声がしゃがれて
おり、名曲’コメサ ジ ノーヴォ'を歌い出して数小節で”御免なさい、今日は
調子が悪くて声がでないんだ。。”と、コメント。しかし、そこは共演者達が(特に
ヶニー・ワーナー)が音楽を止めることなく一気にキーを4度下げて仕切り直し。
あの難しい曲をなんのてらいもなくすらりとキーチェンジしてインプロビゼーション
を繰り広げるミュージシャン達に畏敬の念を覚えました。
と、いろいろゴージャスなコンサートだったわけですが、一番心に響いて残ったの
はトゥッチー、トゥーツー・シールマンスのハーモニカの唯一無二の音色とその音色
で創り出された至極の空間でした。ほんとに、ほんとに、素晴らしい!!
まだ、まだ、長生きしてその宝石のような音色を聴かせ続けて欲しいです。

 と、トゥッチーのコンサートの話題で盛り上がりすぎて、もう一つあるジャズ@
カーネギーの話題を書くスペースがなくなってしまいました。来月また、その
’世にも豪華なピアノ発表会(ジャズ編)@カーネギー’の話題をお送りしたいと思
います。お楽しみに!!

=福森道華=

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2006年4月ニューヨーク便り

皆さん、ご無沙汰しております。
少しお休みを頂いているうちにNYは冬(今年は非常に暖冬でした!)を通り越して
春の気配が漂っています。そろそろダウンコートもお蔵入り出来そうな暖かい日が
続いており、そのうきうき気分全開でリニューアル後第一弾のNY便り、
お送りしたいと思います。

今、アメリカでは’アメリカンアイドル’といって、日本でいえば
その昔の’スター誕生’のような、シンガー(歌手)発掘番組が非常に人気があり、
毎週放映されています。今年は確か、5回目くらいで、今も10人くらいのアメリカ
で予選を勝ち抜いてきた男女が、毎週激しい勝ち抜き歌合戦を繰り広げています。
みんな、さすがに歌が上手く、それぞれが個性的でなかなか見応えがあります。

実は2週間くらい前の課題曲がスティービー・ワンダーだったのですが、
なんと、そのテレビショー本番まえの練習に、スティービー本人が登場し、
ひとり、ひとりに個人的にレッスンを付けている様子が放送されました。
私だったら(ちなみに私は音痴(あくまでも他称)らしいです。。)あの、
スティービー・ワンダー様に対面した上に、ピアノを弾いて貰ってレッスンして
もらうだなんて、あまりの嬉しさと感激に卒倒してしまうだろうに、
その出場者の数人は”はっきり言って、スティービーの歌を歌えと言われても
あまりよく知らないし、戸惑う”みたいな、発言をしていてビックリしました。
せ、せかいのスティービー・ワンダーを本家本元のアメリカ人が知らんとは!
(日本でいえば、カラオケは好きでも、北島三郎の’与作’を本人の歌唱で
聴いたことがない、といったかんじでしょうか。。(ちょっと、違う?!))

 でも、その、あまり聴いたことがないと言っていた人達は、よく考えてみれば、
白人でカントリーや、ロック系の歌を得意としていて、そういえば、アメリカに
来てからよくわかったことが、移民の国ならではのことで、アフリカンアメリカンの
人達はブルース、ゴスペルが根っこにある音楽を好んで聴いているし、
ラテンアメリカ出身の人達は彼等のダンサブルなリズムを持った音楽を誇りにして
いる。私が殆ど聴いたことのないカントリー系の音楽も、もの凄く多くのアメリカ人
が聴いており、その世界ももの凄く奥深い。。。そのうち、アジア系の音楽も
台頭してくる日も遠くないのかも。。
本番のテレビショーでは、そのあんまりスティービーの歌をよく知らなかった人達
も自分の個性を上手く出して歌っていて、ハードロックなアレンジあり、カントリー
な雰囲気ありでなかなかおもしろかったです。素材、オリジナルがなにであっても、
自分の世界に築き上げるーー個性を重要視し、大事にするアメリカの精神を改めて知っ
た思いです、。

 スティービー・ワンダーといえば、ちょくちょくNYにも来ているみたいで
たまにふらっと、その辺のジャズクラブにも現れるそうなのです!!
残念ながら未だに私はお姿を拝見していませんが、いつお会いしても恥ずかしくない
よう、’SUPERSTITION'などを懸命に練習している今日この頃です。
(なんでやん!。。と、自分でつっこみ、いれときます。)

=福森道華=

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現在のニューヨーク便り